BLOG.NOIRE

THINK ABOUT SOMETHING.

創作

論理を終わらせるもの

ゲームなんかは既存の素材を当てはめていくというより(もちろんそれもあるんだけど)、当てはめようとするパーツそれ自体が既に創造的=複合的だから、自分の考える創作論は破綻しない。但し小説なんかだと煮詰まった時、それをたった一語の言葉が打破する…

インスピレーションはクローズドなリンク

何となく思ったのだけど、新メニューを考えるのが創作だとして、「この食材は絶対違う」というのがあるだろう。例えば焼きそばの亜流を考えるとして、そこに納豆を入れるとか、普通はまああり得ない訳だ。 この「論外の選択肢」を外していくのは当然として、…

dreams come true

ないものを求めるのも、隙間を求めるのも、独創性としてなんか違う。例えばアパレルで「ジーンズを超えるアイテムを造ろう」という企画があるとすれば、それは馬鹿げている。完全にないものを求める発想で、その縮図が隙間を求める発想で、こっちは現実的だ…

松本人志と宮本茂の対談

今更ながら松本人志と宮本茂の対談を見た。発言の一つ一つに「第一線から見た意見」が窺えて、すごく楽しかった。 但しクリエイティブな成績を残してるから発言に重みが宿る訳で、同じことを例えば僕が言っても何の説得力もないだろな、とは思った。そういう…

必要悪としてのノイズ

The Last Of Usのプレイ動画を観たけど、その辺の「本命を上から並べるだけ」の作品とは違う、心地良い不完全性を感じた。単体で切り取った時にはノイズにしかならないものを、作品性に昇華させてると言えばいいのかな。 本命を順に並べるということは、意識…

ディレクションに到る物語

ドラゴンズドグマを軽くプレイしてみた。そこで思ったのが「全てが凡庸なゲーム」だということで、独断で責任を負うディレクターの気配を感じられなかった。 常識的な判断、本命の判断で総合された、最近のFFに近いクリーンアートと同じ印象を持った。一人の…

マストアイテムの成立条件

中学生ぐらいでスニーカーに興味を持ち始めた時、一目見てカッコいいと思えたのは、コンバースのハイカット。逆にジャックパーセルとかはカッコいいと思えなかったけど、今はジャックパーセルの方が好きになっている。 これはアディダスのウルトラスターとか…

その名前、絶対につき Pt.2

要するに、ネーミングとは観念の収束的対置であり、絶対的なメタファーなのだ。そしてメタファーの根源に迫っていくのが、想念であり、本質の確定作業であり、対象の第一義はその彼岸へと集約され、そこで初めて観念の唯一性が立ち現れるのである――原理的な…

その名前、絶対につき

希少性と美的普遍化の間には一定の因果関係がある。これは全く新しくない意見だけど、希少性は相対的な価値観を煽り、本来普遍性足り得ないようなものまでも、普遍化される訳だ。 例えば松茸なんか、本質的に美味いものではない。毎日食べれたら誰も興味が湧…

ディレクションの根拠

ふと思ったんだけど、普通とは違う行動原理で動いてる人間って、その行動の是非はともかく、鑑賞対象として面白い。例えばマイク・タイソンとか、三島由紀夫とか、デュシャンとかだ。 彼等の行動原理の何が違うかと言うのを最近考えてたんだけど、要するに相…

底上げは全てを白けさせる

どんなジャンルでもレベルの底上げがされると急につまらなくなることの根拠は、方法論が共有されて方法論先行型の作品が量産される流れ=流行にみんなが乗るという点にある。 全てとは言わないがこれがレベルの底上げの一つの構造で、そういう意味で@Shing02…

リライトは黄金パターンの為にある

偶々ビートたけしと黒澤明の対談をYouTubeで観たけど、黒澤明の発言に「余計なものは要らない」というのがあって、本当にそうだと思った。 余計なものというのは要するに、一つの完成されたシンプルイズベストが先ずあって、そことの既視感を避ける為に試行…

データベース更新型へ

ユニクロのCMがキライな理由は、方法論化されたデータベースを参照してるだけなのに、言い換えれば特権階級の飛び道具に過ぎないのに、芸術性を確保しないままドヤ顔してる点にある。僕のHPのトップにもその要素はあるし(それ以前のレベルか)、人のことは…

一回性という名の出逢い Pt.2

昨日つぶやいた一回性というのは、出逢いのことであり、純粋偶然性というのは、すれ違いのことである。内的必然性の紐が解かれた状態の自由は、何にも出逢わないし、逆に我に紐付けられた自由は、偶然性という出逢いを呼び込む。 これは赤子の頃の自分と今の…

一回性という名の出逢い

少なくともツイッターは僕の場合、偶然性の組織化=ディレクションでやってるつもりだ。明日のツイートはどうなるか分からないし、明後日のツイートなら更にもっと分からないし、そしてツイッターを始めた初日から考えれば、今の自分は想像以上にロジカルに…

神が生まれた瞬間

独我論という訳じゃないんだけど、斉藤和義っぽく言えば「誰もが誰よりも神話している」のが世界の構造だ。 我以上に尊いものを置かない所から、神話が始まる。言わば主人公を自分に設定し、主観を絶対化することで世界はその人の舞台になる。僕にとっては僕…

自由とディシプリン

紐付けからの飛翔はディシプリンを前提として、自由を帰結とするけど、紐なしからの飛翔は自由を前提として、それ自体が枷になることを帰結とする。簡単に言えば子供が順を追って大人になるか、段階をすっ飛ばして大人になるか、その違いだ。 言わば「世界が…

ディレクションの何たるか

ルーチンワークの外側で活動してる人なら分かると思うけど、論文でも、創作でも、試合でも、特攻して初めて見えてくる境地というのがある。いわゆる「偶然性の組織化」というやつだ。 初めから全体像が見えてしまってる創作というのは、基本的につまらない。…

過ちを繰り返さないスピードで

以前にもつぶやいた通り、ロジックと正義は繋がってると思うけど、これは恋的なものからどんどん離れていって、愛的なものに流れていくということでもある。厳密には違うんだけど、要するに隣人愛から遠人愛への、完璧主義への個性の統合だ。 一方でそれは個…

次の思想は『風』

先週から文学の執筆を再開した。手始めに三章を完成させたけど、次の四章は中々手こずる予感がする。FFじゃないけど、火、水、風、土のそれぞれの思想を展開したいと思ってて、しかし風のそれが中々イメージが湧かないのだ。 僕はサンプリングを堂々と使うの…

キレイキレイの虚構性

漠然と思ったのだけど、ドラゴンクエストとツァラトゥストラはなんとなく似ている。現実とかけ離れているのにリアリティーがあるという、純漫画的な意味で似ている。 僕はドラクエには結構否定的な立場だけど、それは局所的な限られたリアリティーしかないと…

あの素晴らしい躁をもう一度

聖母被昇天という絵画を見た時に「我昇天」という言葉を思い浮かんだけど、今度は自堕落(横溢)に対する言葉として「被堕落(決壊)」という言葉を使ってみよう。結構いろんなものを照らし得る強度を持っていると思うし、自動書記の可能性を押し広げる光に…

決壊こそがドラマ

ツァラトゥストラとカラマーゾフだと、どう考えても作品としてカラマーゾフの方が上位構造だ。ほとんど一人の人物が話を進めていくツァラトゥストラは、その構造上欺瞞や独善といった綻びが出てくるからだ。 バフチンが言うようなカーニバル文学は現実の近似…

再現性と一回性

再現性の対義語を一日考えた挙句、最終的に一回性という言葉に落ち着いた。最初は新規性とか、独創性とか、純粋性とかで妥協しようと思ったんだけど、ふと寺山修司の「歴史の聖なる一回性」という言葉を思い出し、ピンと来た訳だ。 純粋認識批判の壁画で神を…

理詰めの果てにあるもの

僕の創作の特徴だと思うのだけど、文章にしても画像にしてもとにかく「再現性がない」ということ。一度造ったものを再び造り直すことができないし、正直文章を思い出せないこともしょっちゅうある。 「作品との関係性が薄いからそうなるんだ」と言われそうだ…

コピーの頃合い

どんなコピーにも最適なストリーム(流れ)とスパン(長さ)というものが在ると思う。例えばオアシスのBe Here Nowなんか流れに乗れないから共感もできる訳ないし、ウィトゲンシュタインみたいに結論まで数百ページ積み重ねるのもそれはそれで興醒めだ。 ス…

一気呵成までもう少し

結局年末年始の間執筆は全くやらなかった。進められない訳じゃないんだけど、最初のテコ入れで中々力が入らなかった。でも明日仕事したらまた連休だから、そこで最低でも三章は終わらせなきゃな。 こんなことここで書いても仕方ないんだけど、思想的なものを…

思想に完成はない

思想書というと大袈裟だが、思想的な体系を造り上げるのが僕の今の目標で、でもこれは後半になればなるほどこじ付けの要素が強くなるということに気付いた。 これは只の怠惰なのかもしれないけど、思想的な本を書いている時、道中の全体性をある程度守りたく…

哲学とは奥の細道の無限性である

哲学というのは要するに、広義なもの、万様なものを限界ギリギリまで狭義に絞る行為だと思う。 例えば自分。日本に住んでいるというよりは大阪に住んでいるという方が近いし、ネットしているというよりはツイートしているという方が近いし、そういう「狭さの…

深淵の双子

一冊の詩の原本と小説の原本がそれぞれ在るとして、それを別の国の言語に翻訳する時、必ず詩の方が難易度が高くなることの理由を考えてみた。 例えばある国の単語をある国の単語に置き換える時、元の言葉が明瞭にフォーカスされていればいる程同等の単語に置…

ロジックと詩のスパイラル

ある友達とロジックと詩について議論した。結局結論めいたものは出なかったけど、僕の意見はこうだ。 これは多分以前にも書いたけど、詩の最初の目的は「観念を腐らせないこと」だろう。現代詩は知らないけど、産まれたばかりの頃の詩の目的はそれだった筈で…

ロジカルな言葉とイロジカルな言葉

言葉は大雑把に二分すると、ロジカルなものとイロジカルなものに分かれる。僕は性格の地の部分でイロジカルな言葉に偏ってるが、最終的に強いのはロジカルな言葉の方である。 少し強引だが、イロジカル=詩人的、ロジカル=文学者的と仮定して、詩人が一切余…

万人是芸術家

我ながら「観念に筋を通す」というのはすごくいい言葉だと思った。これができて初めて世界と対等に渡り合えるし、まだ見ぬ明日も晴れ晴れと澄み渡るというものだ。 観念に筋が通ればそれは現実としてまかり通るラインに乗る。言わば「最低限の可能性が保障さ…

四段階青春説

人は主観が全体化したような世界観(我は神なり)から出発し、客観を共同化したような世界観(神は死せり)に落ちぶれていく。言わば神話から歴史への転落であり、成人するということである。 産まれた瞬間は創世期の神の如く、誰からも愛される「小さな神」…

偉大な芸術家は火を奪う

以前にも書いたが、眠たい時に思考すると睡魔と闘っている感覚が味わえる。でも恣意に近いような浅い思考だとそうはならなくて、どこまでも潜っていくような深い思考をすると睡魔との闘争が際立ってくる(これは後に書く「坂の比喩」でもある)。 そしてその…

ハイアマチュアであれ

詳しい意味は分かってないけど、僕はNIKEの「JUST DO IT」という言葉が好きだ。キャッチコピーの世界では多分、短さは一つの正義なんだろうけど、それでいてNIKEらしさの筋が通ってるというか、要は「完成されてる」と思うのだ。 でも偶に思うのは、ほとんど…

パーソナリティーの信仰

「筋を通す」ということと「真を取る」ということが同義だとして、個人史以上に生々しく化け得る対象は他にないから、そう考えるとパーソナリティーというのは芸術の拠点と言えるのではないか。 例え一瞬であれ「雨にも勝り風にも勝り」に到達する為には、以…

黄金は我が内に

昨日のツイートだが、要は「過去から未来まで筋を通す」ということ。そしてこの一筋の昇り矢を、螺旋の芯とすることが可能かもしれないとふと気付いた。 神や楽園も悪くはないが、抽象的過ぎて掴めないまま終わることも大いに在り得るから、神学よりももっと…

楽園の為の非我

大人は形を守り抜く。若者は革命に妥協しない。故に若者は華々しく映るけど、対する大人は燻し銀だ。若者は射精後の後悔感を内に孕んでいるが、大人はとっくにそれを通り過ぎて生きているからだ。 それでも若者の反抗は世界の為に必要だ。何故ならダダイズム…

無意識の夢を見よ

長いこと創作をしていると「言葉が自然発現する」という状態に辿り着く。そこに至るまでの詳細は説明不能だが、これは大袈裟だけど宇宙の創生とかと同じ話。要するに虚無と夢のプリミティブな波打際が在って、その衝突を意識化し現実に焼き付けるのが芸術と…

芸術の一つの存在理由

人間歳を取ればイヤなこともどんどん増えていく。それが加速度的に急増するのがモラトリアムの期間だとすれば、「鈍感」はモラトリアム卒業のカギだろう。 多感なままでは破綻するから、反抗するだけでは収まらないから、大多数は鈍感な人間に収束し、社会生…

正義よりも強者

言論の妥当性というのは言論そのものの強度より、行為の方が先行するように思う。僕みたいな無名の人間がなんぼえらそうなこと言ったって、行為が伴わないから胡散臭い訳だ。 「正論か曲論か」という考え方はもう古くて、強い奴の言葉なら曲論でもまかり通っ…

ファイトクラブ批判

精神的豊穣と物質的豊穣について考えてみることにしよう。 精神的豊穣を「最後に拠点となるもの」、物質的豊穣を「精神を仄めかすもの」だと定義して、出逢いの入り口はどこまで行っても物質側(外見)だから、精神の翻訳者としての服装がそこで生きてくる訳…

センスの何たるか

「センスを磨け」という言葉がある。これは正直うろ覚えだが、寺田克也はこの言葉に対し「センスなんか誰でもあるわ」と答えていた筈で、これは一瞬納得してしまいかねないのだけど、多分違うな。 確かに飛び抜けて素晴らしいものは誰が見ても素晴らしいと感…

大必然性という理想

文化が歴史化するとそこに文法(伝統)が生じるが、これを一切踏襲しないで創造するということは先人がありとあらゆる角度から検証した必然性を放棄するということ。伝統にはそれなりの根拠がある訳だ。 但しこの構図は文化史が深まれば深まる程その色を濃く…

ダダもシュールも一過性の必然

僕はヨーロッパに旅行に出かけて初めてダリを知り、ブルトンを知り、シュルレアリスムを知ったぐらい「芸術素人」な人間だけど、日本に帰ってきて彼等を調べていく内にシュルレアリスムに幻滅していった経緯がある。 僕にダダとシュルレアリスムを明確に区分…

個人の自動書記

チャラの人間性の延長線上で見た最高傑作というのは「やさしい気持ち」だと思うが、あれはおそらく浅野忠信と結婚していなければ造れなかった個人的な作品の極致である。 これは自分がYouTubeでよく聴くHAJIMARINO-MEもそうだと思うのだが、強烈な体験が言葉…

予言者の名は

「将来を展望する」という行為についてだが、楽観的な予測ばかりを立ててもいけないし、悲観的な予測ばかりを立ててもいけないし、かと言って両者の中間にバランスの良い落とし所を見つけましょう、というのも実はいけない。 じゃあ「何処に答を見出すのか」…

スピード・コンプレックス

最近ジジェクの動画をいくつか見ていて思ったのだけど、軽快なトークというのはそれだけで「速度の象徴」だ。僕みたいに鈍臭いトークしかできない人間とは訳が違う。 要するに評論家レベルの言論をリアルタイムで展開できる評論家と、本の中でしか展開できな…

答は繰り返される

PSAwardsで小島監督がドストエフスキーと全く同じことを言った。「アイディアが思い浮かんだら書き残して行くのか」という問いに対して、「良いアイディアは繰り返されて上書きされていく。だからあえて書き残さない」と。 基本的にこの考え方は正論だし、第…