BLOG.NOIRE

THINK ABOUT SOMETHING.

哲学

精神の永久機関=半永久機関

先日つぶやいたエロスというのは言わば『自動運動』のことだから、自然体=収束する無制約とはまた意味が違うし、そしてその運動力を激化させることを『あるがまま』と呼んでいる。ややこしいけど、あるがままにはあらゆるストレス的なものも含まれていて、…

命名と形容

あらゆる物事には名前を付けることができる。その名付け方は他と重複せず、それそのものの唯一性を表しているのが理想で、例えば自分の住所は日本だが、更に突っ込んで大阪に住んでいるという方が重複率も落ち、唯一性も高くなる。番地と表札まで行けばほぼ…

あるがままであれ

自由を『誰の為でもない自己目的を果たせる力』と定義した場合、それは過去に向かって空想的に巨大化し、未来に向かって現実的に巨大化する。これは人間の成長が上積み式という自分の考えに繋がるし、次第に実相が把握できる訳だ。 小さい頃は宇宙飛行士を夢…

神の不在証明 Ver1.5

定義 神は全知全能である 公理一 万物は時系列的に流転し、その時間は不可逆である 定理一 世界に同じものは何一つとして存在しない 証明一 同一物であれ時間と空間が違えば等価物ではなくなる。人間で考えるなら時系列的に姿形は変質していくし、仮に時間を…

神の不在証明 Ver1.2

定義 神は全知全能である 公理一 万物は時系列的に流転し、その時間は不可逆である 定理一 世界に同じものは何一つとして存在しない 証明一 同一物であれ時間と空間が違えば等価物ではなくなる。人間で考えるなら時系列的に姿形は変質していくし、仮に時間を…

神の不在証明 Ver1.1

定義 神は全知全能である 公理一 万物は時系列的に流転し、その時間は不可逆である 定理一 世界に同じものは何一つ存在せず、同じこともまた何一つ起こらない 証明一 同一物であれ時間と空間が違えば等価物ではなくなる。人間で考えるなら時系列的に姿形は変…

神の不在証明

定義 神は全知全能である 公理一 全知全能は数学的記述(等価物を前提とした記述)である 公理二 万物は時系列的に流転し、その時間は不可逆である 定理一 世界に同じものは何一つ存在せず、同じことは何一つ起こらない 証明一 同一物であれ時間と空間が違え…

思えば遠くへ来たものだ

同じ話を繰り返してる気がするけど、以前読めなかった漢字が勉強した訳でもないのに読めるようになった、ということはよくあることだ。これは新聞のルビやテレビのナレーションを『無意識的に見る』ことで、頭に残ったということだと思う。 僕は昔は対人恐怖…

トランス・ヒューマニズム

『強烈なもの』というのは『物事を台無しにするもの』と解釈することができる。意識というのは最も強烈な所に収束する仕組みになっているから、例えば空調で全身を涼しく保っていても、お湯をこぼせば涼しさなんて一瞬で吹き飛び、意識がそこに集中する訳だ…

ラプラスの悪魔的に

漠然と考えてたのだが、ある行動からその心理的構造を逆算する読心力と、ある企画からその未来予想図を算出する構想力は、等価なのかもしれず、前者が『過去を遡る行為』とすれば、後者は『未来を辿る行為』と言えるだろう。 この二つの何が共通してるかと言…

音夢的国家論

以前にも似たようなことをつぶやいたが、愛の本質は『贔屓』ゆえに、万人に隣人愛を実践するという思想は矛盾している。 例えば6:4で恋人が悪いという状況の時に、隣人愛を平等に働かせて4の他人を立てるとか、普通はやらないし、仮に9:1であっても恋人をフ…

黙することを恐れるな

弁が立つ人間に言い負かされて、しかし胸中に残るこのもやもやは一体何なんだ、という状況が僕は凄く多い。要するに口下手なんだけど、無言の内に秘めてる感覚というかイメージというか、そこでは絶対負けてない自信がある。 もちろん人間は機械じゃないから…

自由意志の証明 Ver1.7

定義 自由とは系の根であると同時に、独自の原理の出発点である 公理一 宇宙の起源と生命の起源には時間差がある 定理一 世界は物的なもののみならず、霊的なものにも満たされている 証明一 宇宙の起源の直後は唯物論的であり、一切の生命は死んでいる筈だが…

覚醒度と具体度

そんな言葉があるかどうか知らないが、『覚醒度』と『具体度』というのはコインの裏表だとふと思った。 この覚醒度というのは微妙に違うけど『覇気』という言葉に近く、普通に生活してても半分寝てるかどうか分からないような人間と、明々白々と生気が感じら…

知覚の無意識的なメカニズム

今日街中でおかきを嬉しそうに持ち帰ってる初老の人を見かけた。そこで変な違和感を感じたので、味覚というものについて少し考えてみた。 別にこの人を悪く言う訳じゃないんだけど、比較的若い世代の子がルンルン気分でおかきを持ち帰る絵は、あんまり思い浮…

黎明期は万人普遍に存在する

ゲームでも映画でも小説でも、クリエイターたるもの楽しむに留まらず、足りずを想像しろという考えがある。たった一つの要素を追加したり、たった一つの場面を推敲するだけで全体の印象がガラリと変わることはあるし、それをあらゆる作品に実践するべしとい…

絶無のコイン

音楽を聴きながら寝てて一つ気付いた。寝てるということは当然目を瞑ってるし、視覚的な世界は全て消え去る訳だけど、スピーカーの位置から音楽は聞こえてくるので、聴覚的な世界は残っている訳だ。 このことで何を思ったかと言うと、自分の精神の範囲がどこ…

精神は未来に向かって完成されていく

以前にもつぶやいたと思うが、僕は割と楽観的に精神の上積み方式を信じている。昔はできなかったことが今ならできるし、この流れは不可逆だから、今現在この瞬間が、『人生の最先端』にして『自分の最高峰』ということになる。 もちろん上積みが崩れる年齢も…

自由意志の証明 Ver1.6

定義 自由とは系の根であると同時に、独自の原理の出発点である 公理一 宇宙の起源と生命の起源には時間差がある 定理一 世界は物的なもののみならず、霊的なものにも満たされている 証明一 宇宙の起源の直後は唯物論的であり、一切の生命は死んでいる筈だが…

自由意志と霊性

僕は神秘学的な領域にはあまり興味がないというか、キライなんだけど、何となくそういう思考をしてしまったので、ちょっと書いてみようと思う。 昨日『自由意志の証明』を更新し、はてなダイアリーの方にも投稿したが、僕の唯物論のイメージというのは、先ず…

自由意志の証明 Ver1.5

定義 自由とは系の根であると同時に、独自の原理の出発点である 公理一 宇宙の起源と生命の起源には時間差がある 定理一 世界は物的なもののみならず、霊的なものにも満たされている 証明一 宇宙の起源の直後は唯物論的であり、一切の生命は死んでいる筈だが…

選民思想とクリエイターズ・ハイ

『運動―→理性―→惰性―→習性―→自動』という活動モデルを想定してみたのだけど、この前半を活動領域、後半を天才領域と呼ぶとして、ほとんどの人は「惰性以降習性未満」で散る定めだと思う。要するに、活動的(あるいは鬱的)ではあっても天才的(あるいは躁的…

本質は無限だ

精神における終日代謝と基礎代謝の差分からエロスを逆算できないだろうか。基礎代謝とは言い換えれば自動的な代謝のことであり、終日代謝とその代謝との差分が運動的な代謝であると仮定して、それは何らかの終末を見据えたエロスの表象と見ることはできない…

ポータルとしての芸術理論

芸術理論というのはあらゆる終末への手掛かりとなるものだ。即ち「アーキタイプかくあり」が理想の境地として、そこに到る諸神話の普遍性を描く理論であって、アーキタイプそのものを描画するのは「理論の領分」ではなく、「行為の領分」だ。 僕の芸術理論と…

終末への火継ぎ

「エロスから派生する全ての静的なものが必然」としたけれど、「静的」という言い方を「終末的」とした方が正確かもしれない。 「神」や「愛」はもちろんのこと、「答」や「楽園」なんかもそうで、アンオフィシャルな観念として存在はするものの、例えば答に…

神のハッキング

僕はキリスト教についてそんなに詳しくないし、知ったかかもしれないけど、「汝の隣人を愛せ」という言葉はよく聞くし、キリスト教の一つの最大原理なのかなと思う。 でもフロイト的に言えば戦争はなくならないし、アプリオリな本質というのは絶対に変えられ…

インスピレーションのメカニズム

久々に昔のツイートを読み返して思ったことを書く。「インスピレーション=あり得ない選択肢にリンクできる構造」というツイートがあったのだけど、この書き方は少し語弊があり、あり得ないものはあり得るものでなければならない。 更に言えば「あり得ない選…

『神』と『我』を繋ぐ言葉

僕達は「神かくあり」に向かって「我かくあり」に到らざるを得ない世界に生きている。そこでその神と我を繋ぐ言葉は「ゆえに」か「しかし」か「そして」なのかを考えてみた。 先ず「神はこうある、ゆえに我はこうある」だと、我まで必然性の延長になるから、…

センスオブワンダー

論理的な思考に基づいて試行錯誤し、自分なりの手応えを掴む。これは「慣れる」という行為の基本的なルールだと思うし、「論理がなければ何に基づくのか」というのは最もな意見だ。 でもこれはある一線までの話で、その一線以降を想定すると「感覚」が重要に…

御子としての偶然性は記録足り得るか

僕は「万回創世をやり直しても万回造られるもの、為されるもの、同じになるもの」を「必然」と呼ぶ。例えば言葉、恋、神などがそれだ。翻ってそうはならないものを僕は「偶然」と呼び、例えば花言葉、恋人、神話などがそれだ。 一応一つ前のツイートはrootに…