マイ聖書を造ろう

もう五年以上前の話になるが、お気に入りの小説、詩集、画集、哲学書、思想書などからお気に入りのページを選りすぐり、それらをスクラップPDFとして一つのファイルにまとめ、自分だけの「マイ聖書」を造ろうとしたことがある。

そろそろモデルチェンジしそうだけどScanSnapを衝動買いしたので、その構想に今更ながら着手し始めるかもしれない。本の電子化が想像していたよりも遥かに楽しいからだ。

芸術行為というのは自愛と他愛を繋げる行為だから、自らの性癖を熟知する為にもマイ聖書は絶えず持ち歩いていたいのだ。世界史から個人史を閉ざすだけでは創作の純粋性は保障されないし、それは自愛が自滅に終わるだけの芸術的ゾンビと言い換えてもいい。

亡者ではなく生者でなければならないのだ。即ち自分自身を知る為には逆説的に世界史を辿り、個人史を純化していかなければならず、その儀式の入り口としてマイ聖書が生きて来る筈なのだ。

後はOCRの精度が上がって検索性が向上すれば完璧なのだけど、全部を求めてたらいつまで経っても始まらないので、今回は本当に最後までやり切ろう。正直量的に面倒は面倒だけど（特にページの精査）、Twitterみたいに一つの前線基地を造れると思えば頑張れるぜ。

少し大袈裟だけど、なにかを先取りしてる気がしている。