BLOG.NOIRE

THINK ABOUT SOMETHING.

次の思想は『風』

先週から文学の執筆を再開した。手始めに三章を完成させたけど、次の四章は中々手こずる予感がする。FFじゃないけど、火、水、風、土のそれぞれの思想を展開したいと思ってて、しかし風のそれが中々イメージが湧かないのだ。


僕はサンプリングを堂々と使うのが好きだけど、火の思想の部分(二章)はもろにダークソウルを意識して造った。水の思想(三章)は寺山+自分のオリジナルだけど、風に関しては自分の中にも自分の外にも想像の拠点になるような場所がない。


別に無理矢理自然と思想を結び付けなくてもいいんだけど、FFフリークがニヤリとする可能性にアクセスしたいというか、要所要所でツボを突きたい欲求が自分の中にある訳。もっと飛躍するならゲーマーに響くような文学を造りたいとも思ってて、でも現実的にはまあ、無理なんだけどね。


順風と逆風を使ったアイディアが今日になって一応出てきたけど、順風が「在るがままであれ」とすれば逆風は「かく在るべし」であり、未練はどちらに生じるかと言えば、逆風の根の方だ。


逆風を遡る背中への郷愁が未練だが、逆風を遡るがごとにそれは巨大化していき、刻まれる。しかし順風の先には神どころか我すら存在しないし、流転や流行という名の虚構が待ち構えているだけ。


ものすごく単純化すると、未練の根拠が実はフィクションで、それが洗礼の淵に向かって反比例していく構造が現時点での風の思想のイメージだ。なんか微妙に間違ってる気もするけど、一応これを下地に展開していこうと思ってる。


自堕落は流転に思えるけど、我昇天という「自転への契機」という定義が正しい。そしてその横溢と風を拮抗させた所から宿命が始まり、「かく在るべし」が「我在り」に変容する訳で、極論すると「神なくして自由はあり得ない」ということなのだ。