BLOG.NOIRE

THINK ABOUT SOMETHING.

心理的表裏

全然大した話題じゃないけど、ふとアバターのラスト辺りで、主人公が酸素ボンベを取ろうとしてギリギリ取れず仕舞いに終わり、窒息しそうになるシーンを思い出した。


あれはつまりこういうことだと思う。例えばドラクエを買う行列に並んで、それを買えたらドラクエを神聖視するし、買えなかったら「時間を有効に使える」などと言って自分を慰めるか、最悪はドラクエのあら探しを始める。同じ人間が、だ。


要するに緊迫していない日常は別として、ある程度緊迫した状況、切迫した状況で人間性が出る訳だけど、酸素ボンベ(だったかな……)を取ろうとして取れなかったのはこのドラクエ的心理が働いていて、状況を自分の都合の良い方向に解釈する、人間性が表れたと思うのだ。


緊迫していない日常だと「この取り方で取れる訳がない」と分かる取り方を、緊迫している時は「取れる筈だ」と考えやってしまう。もちろんそこに理性的判断はないのかもしれないけど、ドラクエ的心理というか矛盾を自分の中に住ませる人間って、筋が通ってないからそういう時に本性が出る訳だ。


だからあれは究極的には、普段から物事の道理をわきまえる癖、筋を通す癖を付けていれば、回避できる問題だったと思うのだ。だから買っても買えなくても同じ考えに帰結する。そういう一貫した人間が、最後は強いと思うよ。


なんというつまらないつぶやきだ……。