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PvEとPvPを紐付けるべし

UOをプレイしてた頃に思ったのだけど、PvEは消費されて終わりだから、最終的なプレイスタイルをPvP(広い意味での人対人)に設定してるゲームは強い。最近で言えばパルテナの鏡がそうだけど、格闘ゲームはちょっと意味が違う。


格闘ゲームの場合、ストクロはともかくとして、最初から最後まで固定パラメータで闘わなきゃいけない。UOで言えば当時で言う所の7GMから始まり、これと言った仕様変更も起こらずそのまま飽きていくばかりで、少なくとも「最終的なプレイスタイル」ではない。


パルテナはやってないからあまり分からないけど、あくまでPvPは最終的な所にあって、それに対してビルドも様々に変化できる訳だろう。このPvEとPvPの往復モデルが一番最初に確立されたのってポケモンのような気がするが、これをPvP単体でやってのけようとしたのがストクロだと思う。


でもPvPはコミュニティー足り得ても、コンテンツにはならない。ワールドマップのないドラクエというか、一ヶ所での馴れ合いに過ぎないというか、そんな感じになる。そういう意味ではビルドを鍛え上げるワールドマップ(コンテンツ)と、自分の腕試しをする街(コミュニティー)と、両方が必要な筈。


これが最近のゲームのトレンドとして、しかし格闘ゲームが廃れるというのも考えにくい。固定パラメータで闘うからこそ実力差が明確化されるし、戦略も徐々に深まっていく訳で、これがディアブロ3だと、ビルドが流動的ゆえに1ビルドに腰を据えた戦略の極み、こういうのにアクセスできない気がする。


ビルドの固定化とビルドの流動化は、棲み分けができると思う。前者はスタープレイヤーを生む土壌として、後者はスタービルドを楽しむ土壌として、それぞれ機能する筈。前者の究極も後者の究極もそこに到るには途方もない時間を要するけど、後者の方が間口が広いので、それがトレンドたる所以なのかも。


「誰もがアクセスできる究極」、これを掲げるゲームモデルは確かに楽しいかもしれない。コストパフォーマンスも抜群だし、ゲームデザイン的には徐々に確率を絞ればいい訳だろう(もう少し複雑だろうけど)。でもこれがRPGのレベル99と同じ扱いだと、全然意味がなかったりする。


そこは確かに誰でも行ける究極だけど、例えばレベル60でゲームをクリアしてしまったら、残りの39をレベルアップしようとは思わない。何らかのやり込み要素がない限りそこで終わるし、あってもPvEだと虚しくなるだけで、それをPvPと紐付けるのが最近の、あるいはこれからのトレンドだと思う。